【日常絵日記】実家のおばあちゃん犬のこと。

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久しぶりに実家に帰ると、飼い犬のコロが少し痩せているように見えた。

歩く姿も、どこかぎこちない。よろよろと立ち上がってお迎えしてくれる姿に「おばあちゃんみたいじゃん」と笑ったら、「おばあちゃんなのよ〜」と奥から母親の声がした。

そうか、と計算してみる。私が5年生のときにもらってきたから・・今年で17歳か。

 17年前、父親を亡くしひどくふさぎこんでいた私を見兼ねて母親がもらってきてくれた。女の子だけどすごくやんちゃで、毎日一緒になってきゃんきゃん遊んでいるうちに、ぽっかり穴の空いた私の心はゆっくり元に戻っていった。

一番大変な時期を、一番そばで支えてくれた。妹のように思っていたけど、いつ間に歳が逆転していたのだろう。

「獣医さんがね、あと2年は元気だろうって言ってたのよ」と母親が嬉しそうに言う。

2年・・2年か。コロの年齢を考えたら喜ぶべき時間なのだろうかと、少し胸が締め付けられた。

コロは庭の芝生の上で一部始終を聞いていた。陽の光がまぶしいのか、それとも少し眠いのか、目を細めるようにしてこちらを見ている。その表情が「あんまり心配するなよ」となんだか笑っているように見えた。

ころろろ

またすぐ来るからね、と実家をあとにする。今年の夏はコロと何をしようか。久しぶりにバーベキューでもやりたいな。コロは家族が集まって楽しそうにしていると、決まっていつも上機嫌だったから。

スマホのメモ帳に【コロとやりたいことリスト】を作ってみる。バーベキ・・と書きかけたところで、夫から電話。ちょうどよかった、今思いついた夏の予定をさっそく提案してみよう。

電話を切る頃には、さっきまでの不安はすっかりなくなっていた。多分これでいいのだ。先のことを考えてもしょうがない。今あるコロとの時間を精一杯楽しもう、そう思った。