小林弘幸先生の『聞くだけで自律神経が整うCDブック』の感想。本当に聞くだけで効果があるのか?など。

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「この本、買ってみようかしら。」

先日母と書店に行った時のこと。普段本などほとんど読まない母が一冊の本に興味を持っていました。

それがこれ、『聞くだけで自律神経が整うCDブック』という本です。約60ページほどの薄い本ですが、CDが一緒に付いています。

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本というよりは付属のCDがメインのようですね。中には自律神経を整えるための音楽が入っています。

なぜ母がこの本に興味を持ったのか聞いてみると、著者の小林弘幸先生を知っていたからだそう。なんでも自律神経研究の第一人者と言われている方のようで、テレビやラジオにもよく出演されているんだとか。

聞くだけで自律神経を整える系の音楽って色々あるけど、実際どうなんでしょうか?少し気になったのでさっそく購入してみることに。

『聞くだけで自律神経が整うCDブック』の中身とは。

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本を開いてまず思ったのが、字が大きくてカラフルだなあということ。全面カラーで挿絵も多いので、とても分かりやすいです。若い方から高齢の方まで、誰でも読みやすい作りになっています。

さらさらとした文章で、ページ数も少ないので、早い人なら30分から1時間ほどで読めてしまうと思います。

以下、本の内容を簡単にまとめていきます。

そもそも自律神経って?

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「自律神経が乱れると病気になりやすくなる」というのは、誰しも聞いたことがあると思います。

自律神経には身体を活動的にさせる「交感神経」リラックスさせる「副交感神経」の2つがあり、これらが絶妙なバランスを保つことで、心臓や腸、胃、血管などの臓器をコントロールしています。

私たち現代人は、特に「交感神経」が優位になりがちなんだそう。仕事や家事で日中忙しく働き、夜もその緊張が抜けずピリピリとしている方は要注意。昼も夜もずーっと活動しっぱなしような状態なので、やがて心身ともに疲れきってしまいます。

逆に「副交感神経」が優位になりがちなのもよくありません。注意力が散漫になり、仕事などでミスをしやすくなるそうです。ひどい場合はうつ病を発症してしまうこともあるそう。

理想は「交感神経」と「副交感神経」がバランス良く安定し、なおかつ高い状態で維持できている状態なんだとか。

そんなの自分でできるようになるの?と言いたくなりますが、「音楽」を聞くだけでその理想的な状態になることができるようです。

なぜ「音楽」が自律神経を安定させるのか。

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私たちの脳は外部から受けた刺激によって生まれる感情(喜怒哀楽)に応じて、視床下部というところが作用します。この視床下部は自律神経をつかさどる部分で、ここから身体中に「働け」「休め」といった指示を出しています。

例えばお化け屋敷などに入ると恐怖で脈が速くなり心臓がバクバクすると思います。これは「怖い」という感情が交感神経を優位にさせた状態です。逆にお化け屋敷を出てしまえば安心して心拍も下がり、自律神経のバランスも安定してきます。

つまり、私たち感情がそのまま自律神経に影響を与えるということ。そしてそういった感情の揺れを安定させるのに、「音楽」が効果的だとされています。

人間の脳は、本能的に音楽を「快」と感じるようにプログラムされている。

音楽を聞くと、なんとなくほっとするような、心地良い感覚になりますよね。音楽には本能的に人の心を安心させ、自律神経のバランスを整えてくれる力があるようです。

どんな音楽でもいいの?・・過去を思い出すような曲が良いらしい。

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普段、自分が聞いていて心地の良い音楽なら、どんなジャンルのものでも自律神経に良い影響を与えるそうです。特に過去をイメージして振り返ることで元気になれるような曲が良いそう。

人は自分の過去に思いを馳せ、希望の未来をイメージすることで、心がスッと落ち着いて呼吸が整い、自律神経も安定してくるそうです。例えば学生時代部活の帰りに友達と聞いていた曲や、恋人との思い出の曲など、青春時代によく聞いていた思い出の音楽があれば、きっと良い効果を与えてくれるでしょう。

なんでもいいなら付属のCDはいらないのでは?

・・・こんな考えが一瞬頭をよぎったのですが、そういうことではないようです。

私たちには日々色んなことがあります。心も身体も元気な日は好きな音楽を聞く気持ちにもなりますが、不安なことや心配なことで頭がいっぱいで何もしたくない日は、そんな気力さえ起きないこともあります。

この付属のCDはそんな「何もしたくない日」にこそ効果を発揮するようです。CDに入っている曲は自律神経が安定するために医学的根拠をもとに作られた曲なので、感情が安定し、不安や心配でいっぱいになり乱れた自律神経を整えてくれます。

実際にCDを聞いてみた感想など。

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では、その医学的根拠にもとづいて作られた曲とはどんなものなのでしょうか。実際に聞いてみました。

聞いたことないけど、どこかなつかしくなる。

CDを聞く前は、てっきり川のせせらぎや鳥のさえずりのようなヒーリング系の音楽を想像していたのですが、全く違いました。どちらかと言えばフォークソングに近いのかな、という感じ。もちろん歌詞はないのですが、想像よりとってもポップでした。

初めて聞いたのに、どこかなつかしくなるような、ほっとするような、そんな感覚になりました。母と犬と実家のリビングで聞いていたのですが、全曲聞き終わるころには全員熟睡していました。

寝起きも爽やかで、あんな心地の良い昼寝は久しぶりという感じ。本当に聞くだけで効果があるんだな、と思わされた瞬間でした。

何が私たちをそこまで安心させたのか。このCDの曲には以下のような工夫がされているようです。

気分をしみじみさせるメロディーラインをリフレインしている。

先ほど、過去や未来をイメージすることが自律神経に良い影響を与える、という説明をしましたが、このCDの曲はしみじみとしたメロディーラインを繰り返すことで、自然とそういったイメージを引き出しやすいように作られているそうです。

基本メロディーのところどころに変化を持たせ、ストーリー性を持たせている。

まるで小説でも読んでいるかのように、起承転結を感じるような曲の作りになっています。これが自分の過去を思い出させる良いきっかけになるそう。自然とメロディーに入り込んで、自分の人生の一場面を連想させるような曲の運びになっているそうです。

最後に・・

この本の中には、自分の自律神経が今どんな状態なのかを簡単なテストでチェックし診断できる項目もあります。

実際にやってみると、私は現代人に多い「交感神経」が優位になっているタイプのようでした。確かに思い当たることは何個かあって、ちょっと生活見直さなきゃなーと思うきっかけにもなりました。

まず第一歩として、CDを聞きながらリラックスする時間を持つことを意識してみようと思います。

  • つらい出来事から立ち直れていない。
  • 心配や不安があり、あまり眠れていない。
  • 忙しい日々にストレスを感じている。
  • 最近怒りっぽくなったと感じている。

こんな人には特におすすめしたい一冊です。どうか無理せず、一緒に自律神経を整え、元気な毎日を送っていきましょう。