【書評】きちんと伝わる文章の書き方とはー阿部紘久さん『文章力の基本』が教えてくれたこと。

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「なんか読みにくいなぁ・・」

自分の書いた文章を読み直して、そんな風に思ったことはありませんか?

私はよくあります・・( ;∀;)特にこのブログを始めてからは、自分の文章力について反省する場面が多くなりました。

「スラスラ気持ち良く読めて、ばっちり伝わる」そんな文章が書けるようになりたい!そう思っているのは、きっと私だけではないはず。

今回紹介するのは、そんなみなさんにぜひおすすめしたい一冊です。

『文章力の基本ー簡単だけど、だれも教えてくれない77のテクニック』

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著者は、学生から社会人まで多くの文章指導をしている、阿部紘久さんです。

阿部さん自身が若者の文章指導をしていて、頻繁に遭遇する文法の間違いや、文章を読みにくくしてしまうミスを、具体的な文例とともに、説明しています。

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「原文と改善された文」が一緒に載っているので、とても分かりやすいです。

では、具体的にどんな内容が書かれているのか、以下に少し紹介していきます。


文章力の基本
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短く言い切る勇気を持つ

不用意に、長く、長く書かないようにすること、それが明快な文章を書くために第一に留意すべき点です。思い切って句点(。)を打ち、話を1つひとつ言い切りながら、前に進めましょう。

原文:ギリシャに住みたい理由は2つあり、1つ目はギリシャの人々の温かさとゆったりとした生活に惚れたから、そして2つ目は・・

改善:ギリシャに住みたい理由は2つある。1つ目は、ギリシャの人々の温かさとゆったりとした生活に惚れたからだ。2つ目は・・

上に書いた例題のように、「理由が2つある」のならば、それを1つひとつ言い切って話を進めれば、分かりやすくなります。

日本人にはもともと断定することをはばかる傾向があるようです。私もこのミスはやってしまいがちなのですが、はっきりと言い切ることで逃げ腰にならない文章を書いていきたいです。

何でも「ことで」でつながない

このごろのテレビ放送には、「ことで」が氾濫しています。さまざまな原因や前提や手段を、「ことで」1つで表す風潮が生まれているからです。その影響だと思いますが、文章にもやたらに「ことで」が目立つようになりました。

原文:オリンピックが開催されることで、外国人観光客が増える。

改善:オリンピックが開催されると、外国人観光客が増える。

原文:互いに相手の国を理解することで、経済交流も活発になる。

改善:互いに相手の国を理解することによって、経済交流も活発になる。

これ、やりがちじゃないですか・・?文章を書くときだけじゃなく、会話するときもかなり使っている気がします。

著者によれば、何でも「ことで」1つですましてしまうと、単調で安易な印象を与えてしまうんだそう。

状況に応じて適切な言葉を使い分けていきましょう。

「という」を削る

「という」という言葉は、しばしば省くことができますし、省いたほうが良くなります。

原文:人と約束した時間を守るということを大切にしている。

改善:人と約束した時間を守ることを大切にしている。

これもよく使ってしまいます・・。

確かに、無駄な「という」は削ってしまった方が内容が伝わりますね。うーん、覚えておこう。

他にも・・

  • 宙に浮いた言葉は書かない
  • 因果関係をつかむ
  • いきなり核心に入る
  • 目に浮かぶように書く
  • 読み手の期待を裏切らない

などなど、誰もがついついやってしまいがちなミスから、格段に文章が伝わりやすくなるテクニックまで、実践的な方法が77個も載っています。

章末の「コラム」が楽しい。

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文章の例題がたくさん載っているので、ちょっと教科書っぽい?と思っていたのですが、ちゃんとした読み物としても面白い一冊です。

特に章の最後に書かれたコラムですね。「文章力とは?」「日本語は曖昧か」など言葉にまつわる事柄について、著者の考えが書かれています。

その中でも、5章の末にある「『書くのが遅い』という反省について」のコラムは、とても参考になりました。

最後に・・

会社のメールに報告書、企画書、小論文にエントリシートなどなど・・文章力を試される機会は、数多くあります。

この本のテクニックを頭に入れ、どんな場面でもきちんと伝わる文章を書けるようにしましょう。

  • スラスラと読みやすく、人に伝わる文章が書きたい
  • 文章力の基本を学びたい

そんな方には、ぜひおすすめです。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。


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