山本ふみこさん『まないた手帳』の感想。いつもの家事がちょっと好きになります。

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「もう17時か・・夕飯の支度めんどくさいなぁ」

そんな時に、ふと開いて数ページぱらぱらとめくるだけで、「よし、やるか」という気持ちにさせてくれる。

そんな一冊のエッセイ本を紹介したいと思います。

山本ふみこさん『まないた手帖』。

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随筆家(エッセイスト)の山本ふみこさんが、毎日新聞に連載しているエッセイをまとめた本です。

山本さんが普段の日常の中に感じた「ちょっとしたこと」が、読みやすく優しい文章で書かれています。

“台所が拠りどころ”

大事なのは、わたしというひとがわたしでいること。

日々のことをつづけてゆくこと。

どうやら、台所というのがそのために必要な場所であるらしいというのが、わたしのこたえです。

この本でより丁寧に切り取られているのが、暮らしの中の「食」についての部分

その中でも特に「台所仕事」についてのお話が多く載せられています。

友達から届いた落花生でピーナッツバターを作った話や、お腹が痛い時に作ったお粥が美味しかったこと、鍋を焦がしそうになったことや、ほうれん草をたくさん食べてポパイになったこと。

台所で食材と向き合うことや食べることを何よりも大切に、丁寧に暮らしている山本さんの生活。

「なんかいいなぁ」「こんな暮らしがしたいなぁ」と、思わず憧れてしまいます。

>>まないた手帖

わたしの料理ノート「乾物編」

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巻末にはこのような、山本さんの料理ノートも付いています。

「乾物編」ということで、お麩を使った卵とじだったり、高野豆腐の八宝菜、切り干し大根の炊き込みご飯などなど、山本さんのお気に入りの乾物料理が紹介されています。

手帖にちょこちょこっと書いたような、素朴な絵が素敵です。

この本を手に取ったきっかけ。

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もともとは母にプレゼントするために買いました。

4年前だったかな?ちょうど家族の間でゴタゴタがありまして、母が元気をなくしていた時に、何か元気付けられる本はないかなと探し回り、偶然見つけました。

本屋さんで表紙につられ数ページだけ読んで、「お母さんに合いそうな本だなぁ」と思い、すぐに購入。

綺麗に包装しプレゼントすると、母はすごく喜んでこの本を読み、徐々に元気を取り戻していきました。

結婚することになり、再び私のもとへ。

2年前、結婚をきっかけに家を出る私に、「あなたもちゃんと読みなさい」と母がこの本を手渡してくれました。

改めてきちんと読んでみると、女性として、主婦として、参考になる部分のたくさんある本で、何かと本棚から出して、読み返しているお気に入りの本のひとつになりました。

「今日は料理したくない・・」そんな日に。

誰しも、「今日はじっくり料理するぞー!」っていう気分の日もあれば、「何もしたくない・・台所にすら行きたくない・・」っていう日がありますよね?

この本は、その「今日は何もしたくない・・」っていう日を、「じっくり料理したい!」日に変えてくれるような、不思議な力を持っています。

きっと山本さんのような「食」を大事にする暮らしに憧れ、こんな人になりたいと心から願うからかなぁと思います。私の母もそうですが、読んだ人を元気にするというか、前向きな気持ちにさせてくれる一冊です。

最後に・・

今まで色んなエッセイを読んできましたが、その中でも特に好きな本です。

  • 料理を好きになりたい。
  • 人の台所仕事を覗いてみたい。
  • 「食」を大事にする生活に憧れる。
  • 前向きな気持ちになりたい。

こんな方には、ぜひおすすめです。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。


まないた手帖
まないた手帖

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山本 ふみこ
毎日新聞社
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